えごま油を販売します

UPDATED 2021.03.18

2021年、令和3年。
相変わらずの日々に追われ、年が明けてからブログが更新できずに、気がつけばもう3月半ば。

2月のこと、ついに夫婦で育ていたえごまの実でえごま油を搾りました。

油を搾ったあとの実もパウダーにして食べるため、細かいゴミや虫の卵など、水洗いしても取れなかった小さなものを、ピンセットでひとつひとつとりのぞく。この作業が果てしなく、年をまたいでしまいました。

洗浄、乾燥させたえごまの実。

町の加工所にある搾油機で搾油します。低温圧搾生搾り。(コールドプレス)
搾油作業は、町の加工所で働く妻が、搾油ベテランの方とともに、責任を持って。

圧搾されて出てきた、美しい黄金色のえごま油。
コールドプレスで搾るので、元のえごまの品質や味がダイレクトに反映します。

一本一本手作業で丁寧に、瓶に詰めていきます。

キャップ付けまで手作業で。
年季の入った手作りのキャップ圧入機で。

まずは自分たちの自宅用をいただきます。

一般的にサラサラとしてくせの無い味とされるえごま油ですが、私たちのえごま油は少し濃厚でなんとも滋味深い、大地の味です。

その味を楽しんでいただくための私たちのお勧めの食べ方は、パンに少量の天然塩とともにつけて食べるシンプルな方法です。滋味深い天然酵母パンなどとの相性は最高です。

また炊き立てのご飯にまぶして、ほんの少しお醤油をたらしていただくと、まるで卵かけごはんのような味わいとなります。

もともとは、自分たちの健康のためと考えて育て始めたえごま。
昨年の5月の新月の日、6月の満月の日の播種(種まき)から始まりました。

7月の終わり、摘心前。

9月、えごまの花穂。

10月末、熟成した実。

強固な茎を手鎌で刈る。

手作業で脱穀。

11月の収穫、脱穀、洗浄まで、全てが夫婦2人での手作業。もちろん無農薬・無肥料。
ここまでの苦労を思うと喜びもひとしお、一滴も無駄にすることはできません。

今回、このえごま油と、油を搾った後のえごまパウダーを販売します。

もともとは自家用として考えていたので、生産量も少なく、販売できる数もごくごく僅かです。
また、これまでにかかった手間暇を考えると、販売してもしっかりとした利益が出せるような商品ではありません。
ただ、少しでも多くの方に私たちの育てたえごま油、私たちの活動を知っていただきたいとの想いから、このたび、販売に至りました。


価格はえごま油110mlで3,024円(税込)と、えごまパウダー100gで432円(税込)です。

ラベルを貼り、シンプルな包装で。

まずは3月20日(土)、21日(日)に出店予定の、岡谷市のオーガニックマーケットカンビオさんでのイベント「八百屋の食卓」に、このえごま油をお持ちします。

21日(日)は今回も木曽町開田高原で「はらぺこ」の屋号で活動する料理家、木村真理さんとのコラボ出店、20日(土)は木曽と伊那で活動する料理ユニット「ヒナタとたね」さんとのコラボ出店です。

前回のはらぺこランチの様子。

今回は両日とも料理家さんのご厚意で、私たちのえごま油を取り入れたメニューも出していただくことになりました。

今回も、身体に優しくて、美しくて、美味しいランチやデザートがお楽しみいただけます。

皆様のお越しを、心よりお待ちしております。

文・写真 二宮大輔 二宮美香