えごまとねこ

UPDATED 2020.11.09

こんにちは。
おひさしぶりです。
椿井木工舎の衣・食(生産、畑、食べる)担当の妻です。

前回のねこ記事から、10ヶ月も過ぎていました。


ふゆ、はる、なつ、あきが過ぎ、もう冬がやってきそうです。
ありがたいことに今年も、味噌を仕込み、山菜を楽しみ、野菜を育て、保存食をつくり、キノコ狩りと、健康で美味しい食生活を過ごすことができました。


ごはんを作るのは、ほとんど夫なのですが・・・
得意な人に、任せるのが一番美味しくて、時間短縮です。
私はあくまでも畑と保存食つくりと食べる担当です。

今年あらたに一反の畑を借りて、えごまを育てました。
去年までは、町の地域おこし協力隊として2年間えごまを作っていたので、
えごまづくりとしては、3年目。
あらたな元田んぼの畑で、再スタートです。

7月の長雨がおわり、梅雨があけるとえごまも草もぐんぐんのびました。
草刈り担当の夫に刈ってもらい、私はさっさと土寄せと草マルチ。

8月には摘心を行い、エゴマの葉っぱを塩漬けとえごまキムチに。
一枚一枚カットして、洗い、新聞に挟んで水分を取ります。

今年はえごもに虫がおおく、チャボのふたりに美味しく食べていただきました。


畑のミミズに、カメムシ、エゴマの虫ともりもり食べて、8月に卵を産みはじめました。
写真は♀よもぎが母になった瞬間。

夫が用意してくれた籾と藁の箱の中で、30分。
有精卵の♀よもぎのたまごは、35g。にわとりのたまごに比べて、小ぶりです。

卵かけごはんのえごま葉まき。もりもりごはんがすすみます。
食卓には、畑で採れた夏野菜や漬物が並びます。

9月に白い小さな花が咲き

10月末には、花穂がカリカリにあとは収穫を待つばかりに。

集落の山々も紅葉し、秋晴れの中収穫が始まりました。

えごまの茎もとても太く、鎌で一本一本折り収穫していきます。
実が飛び散らないように、ブルーシートでたたき、脱穀。

笊で葉っぱを取り除き、篩で穂と実をわけていきます。

4日間夫婦で収穫しましが、やっとこさ半分まできました。
これから、扇風機で細かいゴミを飛ばし、虫をとり、洗い、乾燥して、やっと搾油となります。まだまだえごま油になるまでが遠いです。

木曽の冬の防寒着”ねこ”も活動しております。
去年に続き、ねこづくり講座を開催できました。
今年はコロナ禍での開催。長野県民限定での講座となりました。

ねこの生地は、着物をほどいたもの。好きな生地を選んでいただき、自分のサイズにあったねこを手縫いで9時間縫っていきます。

日帰りコースは、木曽漆器に木曽の秋詰めていただき、ねこづくり特製弁当を作っていただきました。愛情たっぷりのお弁当。とても美味しく美しかったです。

今年は、日帰りコースに加え宿泊コースも。
元養蚕農家の民宿さわぐちさんで、ねこづくりと囲炉裏を囲んでのご飯とおやつ。

おひつに入った新米ご飯に、信州食材たっぷりの夕食と朝食。
参加の皆さんは自家製どぶろくを楽しまれていました。

夜な夜なねこをつくり、むかし懐かしの合宿のようでした。

2日目のお昼には、皆さんぴったりのねこが出来上がりました。
無事4回の講座が終わり、2年間で50着のねこがうまれ、ねこの作り手さんが増えました。参加された方が、よさを伝えていただけてとても嬉しく思います。

展示の告知です。
岐阜県八百津町のてとてびと商店さんで、夫婦の展示をさせていただきます。

椿井木工舎とねこ展

 日時:2020.11/17(火) – 11/23(月) 10:00-16:00
 場所:てとてびと商店 岐阜県加茂郡八百津町久田見2471ー1

初日の17日(火)は夫婦で在店して、ダーニングのワークショップもさせていただきます。
詳細、お申し込み方法はてとてびと商店さんのSNSをご覧ください。

皆さまのお越しをお待ちしております。

文・写真 二宮美香