大豆 小豆 えごま

UPDATED 2022.04.15

木曽の長い冬が終わりました。
秋にたっぷり仕込んだ漬物(赤かぶ、大根、木曽菜、木曽の発酵食品”すんき”)とすんき汁を食べ、今年も厳しい冬を健康にすごす事ができました。
冬の食卓を彩るのは、赤かぶ漬け。

上松町の赤かぶ”吉野かぶ”

木曽の赤かぶは6種類もあり、信州の伝統野菜にも指定されております。
それぞれの赤かぶを、それぞれの家庭でつけた漬物たちは、とにかく鮮やかで美味しいのです。
寒い台所でちゃちゃっと準備のできる漬物とすんき汁は、木曽の暮らしの知恵だと思っております。

今年も味噌を仕込みました。
毎日のむ味噌汁。健康のみなもと。
少し暖かくなってきた頃が味噌作りシーズンです。
移住前から味噌作りをしていたので、もう15年。
薪とミンサーでの味噌は、2年目です。

今年は念願の自家製大豆での味噌仕込み。
去年たっぷり仕込んだので今年は1桶分。
ミンサーをまわす回数もすくなく、短い時間で完了。

糀も酒粕も木桶も、木曽で作られたもの。

夏に天地返しをしたら、熟成させて1年後には美味しい味噌に。
おいしくなあれ。

信州生まれの在来種”ナカセンナリ大豆”

糖分が高く、甘みが特徴で煮豆や味噌作りにおすすめの品種です。      
豆腐を作るには固まりにくく難しいそうなのですが、味のよさからこだわりの豆腐屋さんでは使用されいるそう。

6月に蒔いた大豆

2,3粒つづ蒔いて芽が出たのに、次の日にはほとんど鳥に食べられて。
蒔いては、食べられの鳥との競争でした。
ネットをかけたり対策が必要のようです。

もともとえごま畑だった奥の場所に、大豆と小豆を撒きました。
7月初旬えごまの定植前に草を刈るときには、大豆、小豆ともに10cmほどの大きさになりました。

小豆 5年前から種取りしています。

大豆 ナカセンナリ

大豆、小豆と中耕し三角ホーで土よせ。
木工の合間に手伝ってくれて。とても感謝です。
一人では、永遠に続くような気がして心が折れてしまいそうな作業です。

奥の大豆、小豆の土寄せが終わると、えごま定植のための準備。
耕耘機は夫担当。今年は畝幅を1m50cmに。毎年実験しながらのえごま栽培です。

7月に定植したえごま。
草と一緒に成長し、一面緑色に。

えごまの株間は1m。
畝間、株間も中耕。

えごま畑も中耕し、土よせします。

少しは枝豆として収穫しました。
毎年失敗つづきの大豆。初めて立派な実が。 

9月に大豆も小豆も花が咲き、実を結びます。

9月のえごま中耕2回目。
奥の大豆、小豆、手前にえごまもすくすく成長。

11月霜が降りる前に小豆収穫。
完熟しカラカラに乾いたものから、ひと鞘ひとさやハサミでカット。

天日干し、鞘からはずし選別。
5年前から、少しずつ種取りした小豆。大粒です。

小豆のつぎは、えごま収穫。
11月初旬です。

脱穀後は、天日干し。
小さな虫が逃げだすのですが、そこには矮鶏夫婦が。
虫とこぼれえごまを食べるために待機中。

洗浄し、天日干しをし、2月にピンセットで選別しました。
収穫は昨年の半分でしたが、選別にかなり時間がかかってしまいました。
えごまの詳細は、去年の記事”えごま油を販売します”をご覧ください。

最後は大豆。

足踏み脱穀機で鞘から外すのですが、カラカラに乾燥していないと、鞘から大豆が離れない。

ゴミを取り、天日干し。

冬はこたつに入り豆の選別作業です。
左上は味噌用。右上矮鶏用。下は煮豆、販売用です。

自家製小豆で、木曽のお姉さんにおはぎを作っていただきました。

木曽暮らしには欠かせない、大豆、小豆、えごま。

初めは、購入したり農家さんにいただいていたのですが、自分達で作りことによって、大変さとありがたさを知りました。もちろん美味しいことも。
このまま蒔けば、芽が出て、花が咲き、実がなります。

えごまは、4年目。
大豆、小豆は本格的に収穫できたのは今年初めてです。
こんなに手間暇かけて作っているものが、スーパーや道の駅でお手軽価格で販売されていることにびっくりしております。

もともとは自家用として考えていたので、生産量も少なく、販売できる数もごくごく僅かです。
ただ、少しでも多くの方に私たちの育て大豆、小豆と私たちの活動を知っていただきたいとの想いから、えごまに続き販売に至りました。

価格は大豆、小豆それぞれ100gで216円(税込)
袋入り大豆300g、袋入り小豆350gとなります。
えごまの実100gで648円(税込)えごま油110mlで3,024円(税込)えごまパウダー100gで432円(税込)です。です。

販売は毎月第2土曜日にふらっと木曽で開催されるきそだにマーケットで、販売しております。
事前にご連絡いただけば、椿井木工舎の出店にお持ちします。
通販対応もできますので、お気軽にご連絡ください。

4月16日(土)に出店の、木曽平沢日々別荘さんでのイベント「自分の手でつくる」
椿井木工舎の定番アイテムのコーヒーメジャー「ワグテイル・ククサ」をつくるWSに、椿井生活舎のえごま、大豆、小豆もお持ちします。

えごまパウダーをたっぷりつかったえごまグラノーラ。

今回は一度珈琲さんのご厚意で、私たちのえごまパウダーやハーブを取り入れたメニューを出していただくことになりました。

木曽の春。
日々別荘さんで、自分の手でつくる workshop event & cafe で穏やかな1日をお過ごしください。

身体に優しく、美味しいドリンクやデザートがお楽しみいただけます。
皆様のお越しを、心よりお待ちしております。

文・写真 二宮美香