椿井木工舎×わざわざ コーヒーメジャー

UPDATED 2020.02.27


長野県東御市の山の上にあるパン屋さん、パンと日用品の店 わざわざ さんのオリジナルコーヒーメジャーを製作させていただきました。


代表の平田さんと初めてお会いしたのは去年の夏、うだるような暑さの名古屋、東別院てづくり朝市でした。
同じく長野を拠点として活動しながら、名古屋で繋がる、なんだか不思議でおもしろいご縁をいただきました。


今回製作したコーヒーメジャーのコンセプトは大きく2つ。

 1. わざわざの姉妹店、問touのコーヒー豆、問touブレンドが15グラムすくえる容量にすること。

 2.現状の2種類の長さに加え、全長を8cmに収めたショートハンドル版を新たにつくること。

この2つの要件を取り入れて、試作を始めました。

問touブレンドはかなり深煎りの珈琲豆。
現在定番となっている「ワグテイル」の容量では、山盛りにしてもまったく15グラムに届きません。

検証の結果、すくう穴の内径を、直径42mm→45mmへ、
穴の深さを23mm→27mmへ、それぞれ変更することにしました。
これで問touブレンドが山盛りにしてなんとか15g入ります。

変更によって、現状使っている刃物や治具は共有できないので、新たに作ります。
穴掘り用の刃物も、直径45mmで新たに特注で刃物屋さんに作ってもらいます。

特注の刃物。

新たに製作した治具もかなりの数になりました。

試作品の完成。
ヘッドがふた回りくらい大きくなったので、ハンドルを含めた全体のバランスも見直しました。

試作品を送って嬉しい評価をいただいて、いよいよ量産開始。

初回分60本を製作完了。納品させていただきました。


2月28日現在、わざわざ問touの実店舗、またオンラインでの販売はスタートしています。
大きく取り上げていただいて、とても光栄です。

コーヒーメジャースプーン 椿井木工舎×わざわざ


そして何より感動したのは、平田さん自身が書いてくださった、工房訪問の記事。

工房に伺いました。

ご自身の感覚を大事にしながらも、的確に、正確に、美しい写真とともに綴られた文章。
ぜひ、読んでみてください。

文・写真 二宮大輔